オンサイト実習Basicコース

多くの熱意ある臨床家の先生方が、数多くのセミナーで理論的知識を習得しながらも、いざ日常臨床の現場に戻ると「分かっているのに、できない」という壁に直面しているのではないでしょうか。
その壁は、知識と身体感覚、理論と実践との間に存在する深い溝です。
本実習セミナーは、理論を確かな臨床技術へと昇華させるための具体的な方法論を、先生方と共有するために開催しています。
実習セミナーが必要な理由
なぜ座学や理論の学習だけでは、包括的歯科治療を実践することが難しいのでしょうか。
それは、この治療体系の核心が、術者の指先から伝わる微細な感覚と、患者様の生体が示すわずかな反応を読み解く対話の中に存在するからです。
この繊細な技術は、ハンズオンの実習を通じてでしか体得できません。
特に小渕セミナーの核心である、不適切な咬合を避けるために無意識に生じた筋緊張パターンである「エングラム」を、フィンガーガイドなどの手技を用いて解放し、生体が本来持つ生理的な顎位を見出すというというという一連の流れは、理論よりも実践の方が理解が深まります。
明日からの臨床が変わる
実習セミナーにご参加いただくことで、先生方が明日からの臨床で即座に活用できる、再現性の高い具体的な技術を持ち帰ることができます。
小渕セミナーBasicコースオンラインでお話しした理論を、実感できると同時に、実習を受けた後にもう一度理論を復習することで、より各プロセスの意味が明確に理解できるようになります。
Basicコース 全3回のカリキュラム
本実習は、理論の理解から実践的な診断、そして自身の症例への応用までを確実に行えるよう、全3回(各回6時間)のステップアップ形式で構成されています。
第1回:基礎診査とUOPの確立
顎運動などの情報を正確に収集し、資料を加工する基礎を学びます。各自の資料を用いた相互実習を中心に進めます。
| 項目 | 内容詳細 |
|---|---|
| 資料採得 | ・診断用模型の印象採得(説明) ・UOPバイトの採得 ・診断用のシリコンバイト(ICP) ・顆頭安定位バイト(基本) |
| 各種撮影・計測 | ・顔貌計測とシールの貼付 ・各種写真撮影(顔貌、UOP顔貌、口腔内、姿勢) |
| 顎運動動画撮影 | ・座位:顔貌全体、自力運動 ・水平位:ドクター指示誘導(歯接触滑走運動、限界運動の外側) |
| レントゲン撮影 | ・パノラマ・TMJ・セファロLA/PA ※セファロは第2回までに要撮影 |
事前準備 : Webセミナーを視聴し事前に資料採得を実施していただきます。
第2回:臨床技能の深掘りと応用
第1回で学んだ内容を臨床で実践し、資料を関連付けて包括的な診断力を養います。
| 項目 | 内容詳細 |
|---|---|
| 課題確認と評価 | ・実際の患者資料(宿題)の確認 ・問題点の指摘(※必要に応じて第3回までに再採得) |
| 理想と現状の比較 | ・理想的な咬合構成の設定 ・現状口腔内からの逸脱点のピックアップ |
| プロブレムリスト作成 | ・治療介入できる箇所とできない箇所を明確に分類 |
| 診査・手技の深化 | ・身体の安定と顎関節の触診 ・顎位のチェックと精査 |
| 実技の深堀り | ・顆頭安定位バイトの深掘り ・顆頭安定位の誘導手技と臨床への応用 |
第3回:自症例の診査診断と治療立案
これまでの学びをもとに、実際の臨床症例を用いて問題点の抽出と治療計画を立て、深く臨床に落とし込みます。
| 項目 | 内容詳細 |
|---|---|
| 症例検討 | ・受講生が持参した臨床資料を用いた実際の診断実践 |
| 咬合構成 | ・理想的な咬合構成の導き出し |
| 問題抽出 | ・現状の問題点のピックアップ |
| 治療計画 | ・複数の治療プランの立案 |
| 臨床相談 | ・通常治療(多数歯欠損など)を進める上での悩みや相談 |
| 実技トレーニング | ・顆頭安定位の誘導手技のトレーニング |
開催概要と参加要件
本セミナーの価値を最大限に引き出し、参加される先生方一人ひとりの学びを確実なものにするため、「少人数(3~6名)・出張形式」を採用しています。
※ 小渕セミナーオンラインBasicコースを受講された方 (アーカイブ受講を含む)
開催形式
- 会場: 参加をご希望される主催者の先生の診療所を会場として使用させていただきます。
- 形式: 参加者を3名〜最大6名に限定し、講義と実習を密に連携させたハンズオン中心の実践的なセミナーです。
- 回数: 内容を深く理解し体得いただくため、全3回の開催を基本としています。
参加費用
参加費用は、グループの人数によって変動いたします。※表示は**「全3回セット」**の合計費用(お一人あたり)です。
| 参加人数 | 1回当たりの費用 / 1人 | 合計費用 / 1人 (全3回/税抜) |
|---|---|---|
| 3 名 | 150,000円 | 450,000円 |
| 4 名 | 125,000円 | 375,000円 |
| 5 名 | 110,000円 | 330,000円 |
| 6 名 | 100,000円 | 300,000円 |
※ 6名以上で受講をご希望の場合はカリキュラムを変更しての開催を検討しますのでご相談ください
※ 3回以上の受講をご希望の場合は別途ご相談ください
その他の費用
和歌山県新宮市から先生方の診療所に伺うため、交通費と宿泊費が別途必要です。(ご参加の先生方で分担していただきます)
- 費用は場所によって異なります。
- 当日の移動が困難な場合、前日からの宿泊が必要になります。
- 内容(実習模型の製作など)によって別途教材費(約1.1万円程度〜)が必要な場合があります。
- スタッフ同行について: 院内へのシステム導入を円滑にするため、各医院1名までスタッフ(歯科衛生士・助手)の同行が可能です(参加費無料、昼食代等の実費のみ)。
臨床を次のステージへ
実習セミナーを通じて先生方が手にするものは、単なる臨床技術の向上に留まりません。 それは、歯科医師という専門職が、患者様の生命の質そのものに貢献できるという、新たな可能性と深い喜びに触れる体験です。
共に学び、理論を確かな実践へと変える過程をご一緒できることを、心より楽しみにしております。
ご興味をお持ちの方、または開催をご希望のグループは、お気軽にお問い合わせください。