小渕セミナー

全身と調和した咬合を目指して

基準上顎咬合平面バイト(UOPバイト)を採得する方法

2016/6/3

基準となる上顎咬合平面バイトを採得することは、生体に調和した咬合を目指すとき、はじめに行う重要な手技です。

患者の顔面頭蓋骨格を基準に平面を採得します。各ステップをきっちりと進めることで短時間で精度の良い結果を得ることができます。先を急がず、ひとつひとつ確実に行いましょう。

0.UOPバイト材料 

基準上顎咬合平面(いわゆるカンペル平面)を採得するときに準備するものです。

1.UOPバイト時のテープ貼り

基準上顎咬合平面(いわゆるカンペル平面)を採得するときのテープの貼り方。

2-1.UOPバイト事前

最適な結果を素早く得るためには、術者と患者のポジショニングが重要です。術者の姿勢は最重要です。咬合平面板の動かし方も説明しています。

2-2.UOPバイト採得前確認

ワックスを軟化する前に咬合平面板を口腔内に入れて基準平面に位置付けた状態で歯列との間にあるスペースの前後・左右左を把握します。それに合わせてワックスを軟化します。

3.UOPバイトワックス軟化

慌てずに、しっかりと均等にワックスに熱が伝わるように慌てずゆっくり過熱しましょう。液状のワックスを巻き込むようにしていきます。

4.UOPバイトテイク

9時の位置からアシスタントに側面のラインを見てもらい指示を出してもらいます。術者は正面からのラインをしっかり合わせます。慣れてくると術者一人でもうまくできるようになります。

5.UOPバイトチェック

きちんとUOPバイトを採得した後の注意事項が大切です。これを守らないと、いろんな不具合が出てしまいます。

6.UOPバイト顔貌写真

採得したUOPバイトを口内に装着して顔貌写真を撮影します。平面板を押さえる時にズレてしまわないように注意が必要です。顔面骨格との関係を記録します。

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