全身と調和した咬合を目指して

第1回佐賀Basicコースハンズオンを開催しました

小渕セミナー実習BASICコースを、佐賀県の矢島先生の医院、ゆきデンタルクリニックにて開催しました。

今回のハンズオンを通して、何より印象に残ったのは、参加された皆さんの真剣に取り組む姿勢です。ひとつひとつの実習に対して集中して向き合い、疑問があればその場で確認し、自分の臨床にどう落とし込むかを考えながら参加してくださっていることが、とても伝わってきました。

その姿勢に、私自身も大きな刺激を受けました。

Webセミナーでの学びが、実習をより深いものに

今回は、事前にWebセミナーで理論的な内容や実際の進め方をお伝えしてから、ハンズオンに参加していただく形でした。

そのため、当日は基本的な説明に時間をかけすぎることなく、より実践的な内容に集中することができました。同時開催のセミナーとはまた違い、事前学習を踏まえたうえで実習に入れることで、確実に実践を伝えることができたと感じています。

参加された皆さんも、しっかりと講義の復習をして準備してきてくださいました。

Webセミナーで学んだ内容を、事前に自分の臨床と照らし合わせながら、「自分はどこを確認したいのか」「何を臨床に取り入れたいのか」というテーマを持って参加してくださっていました。

そのため、質問の内容も非常に具体的でした。

実際の患者さんに関する疑問や、医院の中でシステムとしてどのように進めていけばよいのかなど、臨床現場に直結する質問がたくさんありました。単に手技を学ぶだけではなく、自分の医院でどのように活用していくかまで考えてくださっていることが、とても嬉しかったです。

直接お会いして解決できること

Webセミナーには、時間や場所にとらわれずに学べる良さがあります。一方で、ハンズオンには、直接お会いして、その場で確認しながら進められる良さがあります。

今回も、実際にやり取りをしながら、疑問や問題をその場で解決していくことができました。

模型の見方、バイトの採り方、資料の確認の仕方など、画面越しでは伝わりにくい細かな感覚も、実習の場では一緒に確認することができます。参加者の皆さんが実際に手を動かしながら理解を深めていく様子を見て、ハンズオンの大切さを改めて感じました。

あっという間の時間でしたが、とても充実したセミナーになりました。

全3回を通して、臨床に取り込めるように

このBASICコースは、1回の実習で終わりではありません。

全3回が終わるまでに、学んだことを確実に皆さんの臨床に取り込んでいただけるよう、宿題を出しながらサポートしていきます。

セミナーで学んだことは、聞いただけ・見ただけでは、なかなか日々の臨床に定着しません。実際の症例に当てはめて考え、資料を採り、診査し、また振り返ることで、少しずつ自分の臨床の中に入っていきます。

そのプロセスを一緒に進めていけるよう、次回以降も丁寧にサポートしていきたいと思います。

WEBアドバンスセミナーへ

WEBアドバンスセミナーでは、この診断セミナーをもとに、今度はさらに臨床的な内容をお伝えしていきます。

BASICコースで学んだ診断の考え方は、臨床につながってこそ意味があります。臨床的な内容が見えてくると、今回の診断セミナーで学んだこととのつながりも、よりはっきり見えてくると思います。

診査や診断で見ていることが、実際の治療方針や患者さんへの説明、医院全体での取り組みにどうつながっていくのか。

その流れが見えてくると、理解はさらに深まります。

ぜひ、そのままWebセミナーアドバンスも受講していただき、今回の学びを臨床の中でより具体的に活かしていただきたいと思います。

ハンズオンで行った内容

今回のハンズオンでは、以下の内容を実習しました。

  • 診断用模型採得(解剖学的基準点が採れているか)
  • 診断用模型のトリミング
  • 咬合点の診査の実習
  • UOPバイトの採得
  • UOPバイト写真の撮影
  • 顔貌計測
  • UOP1からUOP2の求め方
  • 顎関節の診査の仕方
  • 顎運動の評価・資料の採り方
  • 顎位の診査の仕方
  • CRへの誘導の仕方
  • CRバイトの採得

ひとつひとつの項目は、単独の手技として学ぶだけではなく、診断の流れの中でどのような意味を持つのかを理解することが大切です。

資料を正しく採ること、採った資料を正しく見ること、そしてそこから臨床判断につなげていくこと。その一連の流れを、今後も繰り返し確認していきたいと思います。

これからの医院運営について

今回の実習は、単に診査や診断の技術を学ぶだけの時間ではありませんでした。

診断をどのように医院のシステムに組み込み、スタッフと共有し、患者さんへの説明や治療計画につなげていくか。そうした、これからの医院運営にも関わる大切なテーマが含まれています。

診断から臨床へ、そして医院全体の取り組みへ。

今回の学びが、それぞれの医院でより良い臨床をつくるきっかけになれば嬉しく思います。

参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

次回も、さらに実践的で充実した時間にしていきたいと思います。